Learning Center in Myammar

Architecture

ミャンマーマノヘリ村

新建築2013年11月号

2013

慶應義塾大学SFC小林博人研究室在籍時の設計である。 ミャンマー最大の都市ヤンゴンから車で4時間ほど西に行ったマノヘリ村は人口2,000人ほどの農村で電気や水道などのさまざまなインフラがいまだ整備されていない貧村である。ここには他の土地から自然災害によって移住を余儀なくされた多数の家族が極貧の生活環境のなかで暮らしている。調査をする中で、多くの子どもたちが暮らす将来性のある村である一方、この地に1年のうち3ヶ月以上続く雨期が作農を妨げ、その期間に同様に外に出ていない子どもたちが狭い家のなかで暴力を受けることも多い複雑な社会実態を呈していることが分かってきた。そのため、子どもたちのための遊ぶ場・学ぶ場をつくろうと地元のYMCAと共に子どもの遊び場である原っぱにラーニングセンターを設計した。設計にあたっては地域の住民たちとのワークショップを通じて意見交換や説明会を行い、LVLを使って早く安くを主眼に、地域の建設方法を共有し協働して建設する方法を考えた。地域の手法である煉瓦型枠コンクリートによる基礎をつくり雨期に1mほど上がる水に備え、その上にミャンマー国内で流通しているLVLをプレカットし現場で組み立てるという手法で構造体を載せ、地元で手に入り地元の人が修繕しやすい材料によって外壁を含む仕上げを行うという、新・旧の工法、グローバル・ローカルの素材というハイブリッドな仕組みを導入した建築となった。

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