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About

AATISMOは中森大樹(工業デザイン・エンジニアリング)、海老塚啓太(アートディレクション)、桝永絵理子(建築設計)の3人によって東京を拠点に結成。 アートとテクノロジー、原初と未来、そして野生の思考と科学的思考の融合をテーマとし、 分野を横断した活動を行っています。

MISSION:未来に遺るものをつくる

古代の建築に興味を惹かれます。それは現代のものとは異質な文化や思考、デザインに魅せられるだけでなく、何百年、何千年もの間あり続けるように計画され、その意思が途絶えることなく保存や修復がなされ、現代まで受け継がれてきたところに感嘆し驚愕を覚え、羨望するからです。
古代の道具にも関心があります。現代のような素材や加工技術がないからこそ、必要と情熱に支えられたその時代ごとの工夫が見てとれ、機能と形態のあり方の原型がそこに表れているからです。
昨今の効率や利益を第一に追い求める資本主義的な経済原理の中では、手間や費用を理由に、数多くの建築を含む文化や歴史、技術が壊されたり途絶えていき、環境への負担も増大してしまいます。
新しくものを生み出す以上、その場限りで消費されるものではなく、これまでの歴史や文化を受け継ぎ、何十年、何百年、そして遺跡のように何千年も先の未来まで遺るもの、またはそうした気付きを与える、ものや仕組みをつくっていきたいと考えています。

VISION:アートとテクノロジーの融合

私たちのチーム名AATISMO(アアティズモ)は、「Art and Technology」の頭文字AATに主義を示す-ismのイタリア語-ismoを付けた造語になります。Artは芸術、Technologyは技術と訳されます。現代ではある意味真逆の概念のようですが、その言葉の成り立ちをみると、Artはラテン語のArsからきており、そのArs自体はギリシア語のtechnéを古代ローマ人がラテン語に訳したものです。一方、見てわかるように、Technologyの語源はこのギリシア語のtechnéです。つまり、語源まで遡るとArtとTechnologyは同じもので、広く「技術」を表す言葉だったことがわかります。
人間がものをつくることの両輪であるアート(美的な技術)とテクノロジー(科学的な技術)は歴史の中で分解され、あたかも対極に位置するもののようになってしまいました。
Artは実用的でないことの代名詞のように言われますが、原初の時代、洞窟に壁画を描くことや装飾のついた器をつくること、美しい神殿をつくることは、彼らにとって実用的なことだったはずです。Technologyという現代の技術もその一部として取り入れた上で、過去からの人類の精神を引継ぎ、それらを今の方法で再び融合することが、私たちの大きなテーマです。

APPROACH:原初と未来の融合

私たちが物事について考え始める時には、プロダクトであればそのものが生まれた背景・使われ方など、そして建築であればその用途や土地の変遷など、それぞれの歴史をリサーチすることから始めます。
原初の姿をスタートとすることで、簡単に消費されてしまわない、本質的な価値をつくることができると考えています。とはいえ、歴史とはその時代その時代での最先端の試行錯誤の連続です。単なる懐古趣味に陥るのではなく、積極的に現代の技術を取り入れていくことや、その地域に根付いた文化の価値を発掘し、未来に繋いでいきます。

PROCESS:野生の思考と科学的思考の融合

「野生の思考」とは、1962年にフランスの人類学者レヴィ=ストロースによって発表された著作のタイトル及びその中で「科学的思考」に対比された形で示された概念です。「科学的思考」は所謂数学的・客観的・合理的な思考で、物事を分離・分解し理解するような考え方であり、一方、「野生の思考」は、物事に具体的なイメージを持った記号をシンボルとして割り当てて、その関係性を比喩や連想、そしてブリコラージュをしながら展開させていく思考です。
近代以降、科学は私たちの生活を大きく発展させ、「科学的思考」が優勢ですが、科学が生まれたのは人類の歴史から言うと本当にごく最近の話であり、それだけでは取りこぼしてしまうものや生み出せないものがあるはずです。一方、「野生の思考」は、アートや古代の人々の考え方に見られ、実は現代でも生活の至る所に潜んでいます。その「野生の思考」を意識的に取り入れ、「科学的思考」と「野生の思考」を行き来することで、柔軟にものの見方や思考を飛躍させていきます。

Awards

2018
Red Dot Design Award
iF Design Award
2017
Good Design Award
2016
Kokuyo Design Award Grand Prix
2015
Lexus Design Award Prototype Winner

Exhibition

2019
Rokko Meets Art, Kobe
2017
Architektur Dialoge Leipzig Nr.3 Das Japanische Haus, Leipzig
2016
Surprising Japan, Hong Kong
2015
LEXUS DESIGN AWARDS A JOURNEY OF THE SENSES, Salone del Mobile, Milan

Member

中森大樹

2018 -
Takram
2014 - 2018
ダイキン工業株式会社 工業デザイナー
2014
千葉大学 工学研究科 デザイン科学専攻 修士課程修了
2013
ミラノ工科大学 留学
2012
東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 修士課程修了

桝永絵理子

2015 - 2021
伊東豊雄建築設計事務所
2015
東京藝術大学 大学院 美術研究科 建築専攻 修士課程修了
2013
慶應義塾大学環境情報学部卒業

海老塚啓太

2016 -
MARU。architecture
2014 - 2015
東京藝術大学 大学院 美術研究科 建築専攻 研究員
2014
東京藝術大学 大学院 美術研究科 建築専攻 修士課程修了
2012
ミラノ工科大学 留学
2010
京都大学 工学部 建築学科卒業