Guesthouse CAMPUS

Architecture, Branding

東京都神津島村

2021

本プロジェクトは、空き家のゲストハウスへの改修及びそのブランディングである。
スタディケーションという新しいプログラムに対し、ロフトベッド(スタディ)と広場(バケーション)という2 つの空間によって、コロナ禍での学生が空気の良い神津島でくつろぎながらリモート授業を受ける新しい暮らし方を提案するものである。
神津島の集落や当建物の形状は地形に影響されてできており、建物や路地は変形のものが多い。そのため、円という純粋な形態の広場を挿入することで、学びの平原で野営をし、火を囲んで集まるイメージを込め、ここが学びの広場であることを表現している。一般的なゲストハウスと違い、ロフトベッドの下には個人用の机を用意するとともに、オンライン授業専用の小部屋を用意することで授業参加も気兼ねなく行える。
ハードだけでなくソフトとして、「冒険の書」と呼ばれる冊子を作成し、滞在者は島に関するクエストをクリアすることで、神津島とより深く関われる仕組みをつくり、そのテストケースとして島民と共に島に自生する明日葉を使って明日葉染のカーテンを作成した。
また、明日葉をモチーフとしたロゴの作成や色彩設計等、トータル的なブランディングも手掛けた。
 
設計:カミナガスギ(杉山由香・桝永絵理子(AATISMO)・神崎夏子)
制作施工:studio arche(甲斐 貴大)
ブランディング:AATISMO(海老塚啓太・中森大樹)
経営コンサルティング:RPI(岩崎尚子)
地域編集者:hoka books(西尾圭悟・嶋田 翔伍)
構造設計:鈴木一希
照明設計:DAISUKI LIGHT(大好真人)
写真:小野 悠介

目次
閉じる